ハワイ入国の審査の長い行列をスキップできるMPC(モバイルパスポートコントロール)をご存知ですか?こちらの記事では、その登録方法、注意点、英語で聞かれる質問の日本語訳などを詳しく解説します。
MPC完全ガイド!アメリカ・ハワイ入国審査が断然早く楽になるMPC(モバイルパスポートコントロール)をご紹介
モバイルパスポートコントロール(MPC)とは?
モバイルパスポートコントロール(MPC)とは?
モバイルパスポートコントロール(MPC)は、米国国境警備局(CBP)が提供する米国空港や港での米国入国手続きの簡略化ならびに審査の待ち時間を短縮するためのモバイルアプリです。
現在約30空港ほどで利用が可能で、ダニエル・K・イノウエ空港(ホノルル国際空港)でも導入されていますので、日本からハワイ旅行に来られる方は、ぜひご利用ください。
今日はそのMPCアプリの使い方や注意点などについて、お伝えします。
CBP公式サイト(英語)はこちら>>
利用可能な方はおすすめ!無料で使えるMPCのメリット
アプリに費用はかからず、登録や申請なども完全無料のシステムとなっています。
◾️MPCのメリット
入国審査が混んでいるとき、MPCで事前申請を終えている人専用のレーンに並べるので時短になります。
また英語での入国審査質問に答えなくてもいいので、あの緊張する時間を飛ばして、ストレスなくハワイ入りできますね。
そして申請者代表の方がほかの同行者(ご家族など)の分も代行で申請可能なので、事前申請を出発前に一括して作業できます。
◾️MPCの対象者
MPC利用対象者は
●アメリカ国籍保持者
●永住権保持者
●カナダB1/B2ビザ保持者
●ESTA(ビザ免除プログラム)の再申請者
となっています。
◾️ご利用の前の注意点
・日本からの旅行者の方のほとんどがESTAを申請してハワイに来られると思いますが、MPCの対象となるのはESTA再申請者、つまり2回以上アメリカに行っている方のみとなります。(ESTAの期限は発行から2年です。ただ申請時のパスポートが切れた場合にはESTAも同時に切れます。)よって日本からESTAを初めて申請してアメリカに入国される方はMPCをご利用いただけません。
・いまのところ、アプリ利用は英語のみであること。ただ、それほど難しい英語ではありませんので、ぜひトライして見てください。
・アプリをダウンロード、登録を行った端末のみアメリカ入国時に利用出来ます。別のデバイスにダウンロードした際には、アメリカ旅行に持ってくる端末にダウンロード、申請をし直す必要があります。
・MPCはパスポートの代わりになるものではありません。入国審査で聞かれる質問を先に回答しておくことでそのプロセスをスキップするものなので、入国時にはパスポートの提示は必須です。お手元にご用意ください。
MPCの登録方法、利用方法
◾️MPC登録方法・出発前の作業
①MPCアプリをダウンロード。
ダウンロードリンクは以下からご確認ください。
▶APPLE STORE
▶GOOGLE PLAY STORE
②入国手段(空路かクルーズか)を選択し、利用予定の空港や港を選ぶ。ハワイに飛行機で来られる方は”Airplane”を選択し、次にCBP portの欄で”Daniel K.Inouye Airport”を選択。
③自分自身と同行者のプロフィールを作成。パスポート通りのフルネームを入力し、該当する渡航書類を選択。ESTAでアメリカに入国する場合、”Visa Waiver Program Passport”を選択します。
するとあなたの氏名の下にVWP passportと表示されます。続けて、代表者が他のメンバーの分も代理で一括申請する際には、Who are you travelling with?というところで”select traveler"をタップして一緒に行くメンバーを選択。最大12名までグループ申請可能です。
④ピンナンバー(暗証番号)で4桁の数字を設定。規約に同意して次のステップへ進みましょう。
⑤ 入国審査の事前質問(全6問)に回答してください。
質問は以下の通り。
質問1:商業用の物品を持っていますか?
質問2:10000米ドルまたは相当の現金を所持していますか?
質問3:免税を超える金額の物品を持っていますか?米国在住者は800ドル、フライトクルーは200ドルまで。
質問4:野菜、フルーツ、種、植物、食品、昆虫、肉や肉製品、乳製品、動物、カタツムリ、土などを持ち込んでいますか?
質問5:米国外で酪農家などを訪問し家畜を触りましたか?
質問6:病原菌、培養細胞、生物学的調査対象物を持ち込んでいますか?
⑥旅行の目的を回答する。
【重要!】旅行の目的を聞かれる質問で、観光客として訪れる場合はWT (Waiver Tourist)を選択。出張などビジネスの場合はWB (Waiver Business)を選択。
“Save CBP Form." を選択し、入力したフォームを保存しておくきましょう。
出発前の準備はここまでです!
◾️ハワイ到着後、空港での作業
⑦到着したら、申請につかった端末にて、空港のWiFiなどインターネットに接続し、アプリにアクセスします。
”Have you arrived at Daniel K international airport? ”という画面が出てくるので、 “Yes, Submit Now."を選択する。
⑧次に顔写真を撮影するよう求められる。"Open Camera" をタップし、マスク、サングラス、帽子などは外し、明るい場所でシンプルな背景で撮影し、問題なければ “Use Photo"で写真を選択し、送信します。
⑨”Proceed to MPC lane"という表示と、4時間有効のQRコードが作成されるので、パスポートとともに、MPC専用レーンに進みましょう。
(MPCレーンを使う場合もパスポートは必須です)
以上がMPCモバイルパスポートコントロールの使い方となります。長いフライト後の審査の行列をさくっとカットしてハワイ旅行をすぐにスタートできるので利用可能な方はぜひ!