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音楽がつなぐ日本とハワイ|ANA 'Aha Mele(アハメレ)2025 開催|辻井伸行さんら豪華アーティストが共演!ブルーノート、ワイキキシェルでのコンサートの様子をレポート

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2025/12/24 21:18 2025/12/22 15:11 UPDATE

毎年秋、ハワイで音楽を通じた交流の場として開かれている「ANA Aha Mele(アハメレ)」。日本とハワイの文化、そして人と人をつなぐこの音楽イベントは、回を重ねるごとに、その魅力を深めてきました。2025年で4回目を迎えた今回は、クラシックピアニスト・辻井伸行さんを中心に、日本とハワイから実力派アーティストが集結。ブルーノート・ハワイとワイキキシェルの2つの会場で行われたスペシャルな公演は、ジャンルも世代も越えて、観る人それぞれの心に残る音楽体験となりました。今回は、その2日間の様子をレポートします!

※掲載している情報は2025年12月15日現在のものです。

ANA 'Aha Mele(アハメレ) 2025|音楽で日本とハワイをつなぐイベントが今年も開催!

辻井伸行さんの公演は11月19日と22日に2つの会場で開催

ANA ‘Aha Mele(アハメレ)は、音楽を通じて日本とハワイの文化交流を促進することを目的に開催されているイベント。2025年は11月19日(水)から22日(土)にかけて開催され、辻井伸行さんのコンサートは、11月19日のブルーノート・ハワイ、そして22日に屋外ステージのワイキキシェルでの公演という、趣の異なる2会場で行われました。

今回のアハメレについて辻井さんは、「日本とハワイの交流というテーマのもと、これまでとは少し違う、より盛りだくさんのプログラムを用意しました。」と語ります。今年は特に、日本からジャズトランペット奏者の松井秀太郎さん、ジャズピアニストの壷坂健登さん、ヴァイオリニストの三浦文彰さんという音楽仲間を招き、クラシックからジャズ、ハワイアンミュージックまで幅広いジャンルが一堂に会する構成となりました。

イベントの詳しい内容はこちらの記事をご覧ください>>

今年で4回目の開催となるアハメレへ寄せる思いを辻井さんに伺うと、「今年はぜひ、日本のアーティスト達の音楽をハワイの皆さんにも聞いてもらえたらと思って、僕の音楽仲間に声をかけさせてもらいました。僕の仲間が日本から来てくれることで、日本とハワイの友好関係がより深まれば嬉しいですね」と、穏やかに意気込みを語ってくれました。

繊細で重厚、圧倒的なピアノ演奏を生み出す辻井さんの両手を見せていただきました。力強さも優しさや温かさも内包するような両手の佇まいが印象的ですね。

クラシックとジャズが溶け合う、特別なステージ

11月19日に行われたブルーノート・ハワイでのコンサートは、辻井さんと日本からのアーティスト達による上質な音楽の世界にどっぷりと浸る贅沢な一夜に。ジャズクラブならではのムード溢れる空間で、クラシックやジャズの名曲が演奏され、観客との距離の近さも相まって会場は終始温かな熱気に包まれていました。

まずは、ジャズトランペット奏者松井秀太郎さんとジャズピアニスト壷坂健登さんによるステージからスタート。エネルギッシュなジャズナンバー、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」や、サン=サーンス「死の舞踏」、オスカー・ピーターソン「Hymn to Freedom」など、長尺の演奏も多く、ブルーノートならではの心地よいグルーヴ感が広がります。

幕間を挟んで後半からは辻井伸行さんが登場。ドビュッシー「月の光」、ベートーヴェン「月光ソナタ」など、誰もが一度は耳にしたことのある名曲が響くと、観客も辻井さんの世界へと引き込まれていきます。

ピアノソロの他、松井さん、三浦文彰さんともそれぞれ1曲ずつ共演し、最後は幾度となくアンコールに応えて、「星に願いを」、「ナポリの踊り」、「革命のエチュード」などを次々に披露。最後に演奏したリストの「ラ・カンパネラ」では、その圧倒的な表現力、演奏技術に誰もが酔いしれ、感動的なフィナーレに。
年に一度の特別な夜にふさわしい、至福の音楽体験。そんな言葉がぴったりの、心満たされるひと時となりました。

2年ぶりの屋外公演。自然と音楽が溶け合う時間

続いて、11月21日に行われたワイキキシェルでのコンサートは、屋外ならではの開放感の中行われました。夕方から夜へと移り変わる空の下、心地よい風を感じながら聴く音楽は、屋内とはまた違った表情を見せてくれます。

コンサートを前に、辻井さんはこんなメッセージを寄せてくれました。
「クラシック、ジャズ、ハワイアンミュージックとジャンルも幅広く、盛りだくさんのプログラムなので、とにかく楽しんでいただけたらと思います。音楽を通して、日本とハワイのつながりを感じながら、リラックスした時間を過ごしてもらえたら嬉しいですね」。

夕暮れ時、心地よい風が吹くワイキキシェルは、音楽に身を委ねて、音楽の素晴らしさ、楽しさを全身で味わうにはこれ以上ないロケーション。辻井さんの思いを観客の皆さんもそのまま受け取るように、リラックスした雰囲気の中、コンサートが始まります。

前半は、松井秀太郎さんと壷坂健登さんによるジャズセッション、そしてハワイで活躍するシンガーのライアテアさんが登場。「カイマナ・ヒラ」や「ワイキキ」など、ハワイの空気を感じさせるナンバーが続き、観客も自然とリラックスした表情に。後半から辻井さんが加わり、ヴァイオリンの三浦文彰さんとの「チャルダッシュ」、トランペット松井修太郎さんとの「ナポリの踊り」など、クラシックの名曲が次々と披露されました。

終盤には再び会場の熱が高まり、アンコールで演奏された「ラ・カンパネラ」が、この夜のクライマックスに。ハワイの夜風に吹かれながら、一流のクラシックを聴くという、ここでしか味わえない時間を、観客一人ひとりが心に刻んだようでした。

クラシック、ジャズ、そしてハワイの音楽が同じステージで美しく響き合い、すべての観客を魅了したANA Aha Mele 2025。ジャンルを越え、国を越えて響く音楽は日本とハワイを結びつけ、心に残る素敵な出会いの場となりました。辻井さんと、辻井さんの音楽仲間が奏でた素晴らしい音楽の宴は、2日間という限られたひと時でしたが、きっと永遠に私たちの心の中に喜びや幸せを運んでくれるのではないでしょうか。

また来年、どんなアハメレに出会えるか、今から楽しみですね。

 

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