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現代アートの祭典「ホノルルビエンナーレ2017」開催中!猪子寿之さん率いる「チームラボ」がデジタルアート作品「Graffiti Nature」を展示!

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お役立ち情報&モデルプラン
2017/03/09 22:33 2019/09/13 18:43 UPDATE

ハワイで開催中の現代アートの祭典
「ホノルルビエンナーレ2017」。
3月8日(水)より5月8日(月)まで
ワード・ヴィレッジの会場HUBを初め、
IBMビルディングやホノルル・ミュージアム、
ビショップ・ミュージアムなどの
9つの展示会場にて催されています。

Revised Poser Design - Outlines

「ホノルルビエンナーレ2017」は、
森美術館館長であり美術評論家でもある
南條史生氏の指揮のもとに2017年春に発足。

太平洋地域を繋ぐハワイで、
ダイナミックなコンテンポラリーアートを通じ、
芸術や文化、アイディアや美学の
グローバルな交流を提供することを目的とした
催しとなっています。

日本からは草間彌生氏や、
世界が注目するウルトラテクノロジスト集団
「チームラボ」がデジタルアート作品
「Graffiti Nature」を引っさげてハワイに上陸!
現地の話題を集めています。

IMG_2054

こちらがメイン会場Ward Village®のHUBの様子。
もともとスポーツ・オーソリティがあった場所の
跡地です。生まれ変わった姿になりました。

今回のビエンナーレ参加アーティストは、
ハワイ、オーストラリア、
ニュージーランドを含む太平洋諸島やアジア、
北米出身者などで構成されており、
有名アーティストから新人アーティストの
作品まで楽しむことができます。

IMG_2179 IMG_2183 IMG_2181

さて、こちらのメイン会場HUBの目玉というべき
エキシビション。それこそが、
チームラボの「Graffiti Nature」です。

IMG_2055

チームラボとは、
プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、
絵師、数学者、建築家、ウェブデザイナー、
グラフィックデザイナー、編集者など、
デジタル社会の様々な分野のスペシャリストから
構成されているウルトラテクノロジスト集団。
アート、サイエンス、テクノロジー、
クリエイティビティの境界を越えて、
集団的創造をコンセプトに活動されています。

Graffiti Nature_lotte_03© teamLab 

今回の展示作品、
インタラクティブ型作品「Graffiti Nature」 は、
床に投影された映像の中に
参加者が描いた絵をスキャンしたものが
アニメーションとして動き映し出されるというもの。

取材ではチームラボの「カタリスト」
谷口仁子さんに特別にご案内いただき、
詳しくお話を伺うと共に、
作品の楽しみ方を教えていただきました。

IMG_2187©KAUKAU

「この作品は、皆さんが描いた
 様々な生きものたちによって
 創られる自然の世界です。
 空間の中では実際の自然界のように
 食物連鎖があります。
 生き物たちはそれぞれ頭脳をもっていて、
 敵からは逃げ、捕食対象に対しては
 追いかけもします。

 生きものたちは、
 他の生きものを食べたり、
 食べられたりしながら、
 共に同じ1つの生態系をつくっていき
 見え方はその時々によって変わります。 

unspecified

© teamLab 
 自分が描いて生まれた生きものを探したり、
 花を咲かせたりしながら、
 作品の一部に参加してもらい、
 自分だけで楽しむより、
 みんなで楽しむとより楽しい!ということを
 感じていただけたらと思います。」

ふむふむ!お話を聞くからに面白そう!
それでは実際に体験してみましょう! 

IMG_2062

まずは入り口に置かれた動物5種類、
お花4種類の輪郭が描かれた紙の中から
好きなものを選びます。

IMG_2066

次に、思い思いに色を塗り、模様を描いてゆきます。
心ゆくまで色付けをしたら、
さぁ、渾身の作品を握りしめて、
黒幕をくぐり、中へ!

IMG_2165

一歩足を踏み入れると、
瞬きをするのが惜しいほど
美しい色彩の海が広がっていました。 
オスとメスのクジラが二頭、
悠然と泳いでいます。

Graffiti Nature _06

© teamLab
人が立ち止まると、
そこからまわりに花が咲き始めます。
逆に、踏んで歩き回ると散ってしまいます。
また、空間を羽ばたく蝶は、
花がある場所で増えてゆきます。

動物に近づくと、動物はこちらに気づいて、
動き出し、本当に命が宿っているよう。
生きものたちは他の生きものに食べられたり、
他の生きものを食べれなかったりすると
死んでいなくなってしまうそうです 

さぁ、ここで先ほど入り口で用意しておいた
スイムウェア姿のカエル君の絵の出番です。
実際に自分の作品も、空間に参加させていきましょう。

IMG_2087

このようにスキャンをすると。。。

IMG_2164

およそ5秒ほどで、壁から3Dの
アニメーションとなって現れ、
あっという間に生き生きと空間の中へ
飛び出して行きました。
ついつい、童心にかえり、
自分のカエルがどこへ行ったか追いかけたり
食べられないかハラハラしたり。もっと
いろいろスキャンしたくなってしまいます。 

unspecified-1© teamLab 

「Graffiti Nature」 は、
グラフィック・デザイナー、絵師、
スキャン・CG・センサーなどのスペシャリスト、
そして食物連鎖のアルゴリズム担当の
エンジニアなど、まさに技術とアートの
プロフェッショナルたちが力を合わせ、
集団の強みによりできた作品ですね。

 

そんな素晴らしいチームワークで、
世界がときめく作品を次々と生み出している
チームラボ。代表の猪子寿之さんにも
お話を伺うことができました。
その作品に込められた想いとは。

IMG_2184-2©KAUKAU

「ここはいろんな人が描いた絵で
 出来ていく世界です。

 人がじっとしていると花が咲き、
 蝶は花の所に行くと増えていく。
 カエルは蝶を食べると増えますが、
 カエルはトカゲに食べられてしまいます。

 その様子を、見るだけではなく
 参加することで、
 『自分の創ったものが全体の一部となり、
 みんなで世界を作っていく』という空気を
 感じてもらえればと思います。
 共同的で創造的、我々が『共創』と呼ぶ
 体験です。

IMG_2185©KAUKAU

 普段、普通に暮らしていると、
 世界はまるで、与えられた世界を
 受け取っているだけのように
 思ってしまいがちですが、
 本当は、世界は皆がちょっとずつ創造して
 作っている。
 この作品を通じて、大人でも子供でも
 他者と一緒に何かを作る
 創造の喜びを知ったり、
 生命が連続して成り立っていることを
 体感したり、あるいは
 単純に自分が、皆が書いたものが
 実際に動く、ということを
 楽しんでもらえたらと思います。」

猪子さんのお話の通り、
幻想的な体験を楽しめるだけでなく、
生態系や創造する喜びを学んだり、
他の人と同じ世界を創っていく体験のできる
素晴らしいアート作品でした! 

 

大人も子供も楽しめるチームラボさんの作品。
そして、アートの祭典「ホノルル・ビエンナーレ2017」。
旅行者の皆様も、ハワイ在住の方々も
どうぞお見逃しなく!

ホノルル・ビエンナーレ2017(Honolulu Biennial 2017)
会期: 2017年3月8日(水)〜5月8日(月)
会場: The Hub(ワードビレッジ内)(333 Ward Ave, Honolulu, HI 96814)ほか
時間: 12:00 - 19:00
休館日: 水曜日
入場料: $10(ハワイ居住者:$7、65歳以上、大学生:$5、18歳以下無料)

チケット: https://app.arts-people.com/index.php

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