夏休みハワイのものづくり工場見学・第2弾！マドレ チョコレート編

そんな急成長を遂げたマドレ チョコレートですが、
今でもホノルルのチャイナタウン・ダウンタウン
にある直営店の奥にある工房や、
カイルアの店舗兼工房で1枚づつ丁寧に手作り
されています。

今回、編集部が訪ねたのは、チャイナタウン・
ダウンタウンの工房。

ここでは、毎週水曜日と金曜日に
工場見学を兼ねたオリジナルチョコ作り
体験教室（＄25.00）を開催しています。

今回、工場を案内してくれたのは、
共同オーナーでフレーバーマスターのナットさん。
実はナットさんはカカオの研究で、民俗植物学の
博士号を持つ正真正銘のチョコレート博士。

早速、工房を案内してもらいましょう。

20畳ほどある工房内には、ロースターや冷蔵庫、
工業用ミキサーなどが並んでいます。
チョコレート工場というよりもまるで大学の
実験室といった雰囲気。

まずナットさんが見せてくれたのが
チョコレートの原料になる
カカオポッド（カカオの実）。

このカカオポットの中には30個から40個の
種子（カカオビーンズ）が入っています。

これが取り出したばかりのカカオビーンです。

まだうっすらと白くて甘ずっぱい果実
（カカオフルーツ）をまとっています。
この段階ではまだチョコレートの味や香りは
一切ありません。

マドレ チョコレートでは、生のカカオビーンズを
工房内で発酵させ、

その後、水分が6％以下になるまで、
天日で乾燥させていきます。

実はこの工程が、チョコレートのあの独特の
風味を引き出しているそうです。

ナットさん曰く、
「この発酵のプロセスが、チョコレートになった時の
味を左右するんだよ。つけものやチーズと一緒だね。
つまりチョコレートは発酵食品なんだ。
だからいつも各産地のカカオ豆の良さを最大限に
引き出せるように日々研究しているんだよ」
とのこと。

ここまでの工程は、収穫から1週間以内に
行わないといけないそうで、一般的には、
カカオ農場でここまでの工程を済ませて、
各チョコレートメーカーに出荷されるのだそう。

その点、カカオ産地が近くにある
マドレ チョコレートでは、ハワイのカカオ農家
から直接カカオポッドの状態で仕入れ、
自分たちで発酵をすることができるのだそうです。

ここにマドレ チョコレートの美味しさの
秘密ありと見た！

さて、ここからが実際のチョコレート体験。
まずは発酵・乾燥が終わったカカオビーンズを
オーブンに入れてロースト。

ロースト後に殻を剥くと、出てくるのが、
最近はスーパーフードとしても人気のある
カカオニブです。

この段階で口に含むと、すでにチョコ独特の
風味と苦味を感じます・・・・

と、今回の編集部工場ツアーのレポートは
ここまでしておきましょう！

これ以上、伝えてしまうと、みなさんの
お楽しみがなくなってしまいますからね〜。
この後の工程はぜひご自身でご体験あれ♪

ちなみに簡単にこの後の工程を説明すると、
カカオニブをすりつぶして、
砂糖、バニラビーンズ、カカオバターなどと
混ぜ合わせ、その後チョコ作りの工程で
最も難しいというテンパリングの工程を経て、
型に流し入れて、冷やし固めます。

そして、じゃーん。
こんな感じのチョコレートバーが完成です♡

さて、ツアーを終えた後に案内されたのが、
工房の裏にある中庭。

ここには、カカオの木が植えられていて、
立派な実をつけていました。

「初めてホノルルのチャイナタウンで
育ったカカオだよ」とナットさん。
このカカオで作られるチョコレートは
一体どんな味がするんでしょう？ 

このツアーでは、1時間半という短い時間で、
工場見学＆チョコレート作り体験はもちろん、
ナットさんはじめスタッフの方から、
南アメリカの豊かなカカオ文化のことや
フェアトレードのこと、環境問題やエシカルな
ビジネスのあり方など、チョコにまつわる
様々な話を聞くことができます。

そしてこの貴重な機会を、2019年始め頃からは、
日本語でも体験できるそう。
今のところ、日本語でのツアー＆体験開催は、
毎週火曜日を予定しているそうです。
いつから始まるのかは、こまめにホームページを
チェックしてみてくださいね。

英語ツアーのお申し込みも下記のホームページから。

【店舗情報】
Madre Chocolate
住所：8 N Pauahi St, Honolulu, HI 96817
営業時間：月〜土 11：00〜18：00（日曜休み）
URL：http://www.madrechocolate.com/
＊月曜日と火曜日は日本人スタッフの方がいます。