昨年2017年3月~5月に行われたハワイをあげての
アートフェスティバル、第一回「ホノルル・
ビエンナーレ」は、10万人近い来場者を集め
大成功のうちに終了しました。
こちらがホノルルビエンナーレの創設者
また今回の展示のキュレーターでもある
イザベラ・エラヘ・ヒューズさん(左)と
共同創設者であるキャサリン・アン・レイラニさん(右)。

第2回は2019年に開催予定で、
ハワイ内外のアートファンに待たれるところです。
そして、そのあいだの年にあたる2018年も、
アートの波は止まりません。
来る2019年のビエンナーレに向け、
序章とも言える期間限定のポップアップの
アートショウが開催されます。
その第一弾が、3月21日よりスタートする
展示「FLOODED(浸水)」。
こちらは今回の展示のクリエイターである
アートディレクターのアリー・
ウィストさん(右)と、フォトグラファーの
ヒアミ・リーさん(左)。

この「FLOODED」展示のテーマは
海面上昇や沿岸浸水などの気候変動による
変わるであろう、未来の人間の食について。
素敵なディナーの写真・・・?と思いきや
そこにあるのは、サイエンスによって
想定される未来の食卓なのです。

気候変動によって、いま普通に食べているものが
食べられなくなる日がくるかもしれない。
そうなった時にも、手に入る可能性の高い食材、
キノコ類、海藻類、貝類などを、
美しくスタイリングした写真の作品を
中心に、構成されています。
美しい中にも、
ざらりとしたテクスチャーとトーンや、
忍び寄るような影、ムラのある光など、
未来が決して明るいものではないことに、
胸を突かれるような作品が続きます。

また会場内には、それぞれの作品に対する開設や
裏付けとなるリサーチ結果なども、
インスタレーションとして展示されています。

美しい自然に囲まれているハワイだからこそ、
たまには少し立ち止まって、
未来のこと、自分たちの進む道のことを
考えてみる時間もよいのでは。
展示期間は2018年3月21日~4月30日まで
ワイキキのラグジュアリーロウにて。
シャネルやグッチなどが並ぶ高級ブランド
専門のショッピングモール内です。