2020ダニエル・K・イノウエ空港（ホノルル空港）がこう変わる！最新情報＆大解剖

ホノルルへの玄関となる、通称「ホノルル空港」。2017年の4月に変更した「ダニエル・K・イノウエ空港」という正式名称も少しずつ認知されてきましたね。

毎日約58000人が乗降する国際空港として、国際便はもとより、マウイやビッグアイランドなどハワイ諸島のネイバーアイランドへの中継地としても利用されています。

海沿いにランウェイを持つ24時間空港で、アメリカとアジアの結節点となる重要な空港として機能しています。

ダニエル・K・イノウエ空港（ホノルル）空港の全体像をつかんでおけばウロウロ迷子を避けられます。　

ダニエル・K・イノウエ国際空港では、
基本的に１Fが到着ロビー、２Fが出発ロビー
となっています。

そして、
ターミナル１（右側の青いターミナル）はハワイアン航空が主に利用しています。

ターミナル３（左端の紫の小さなターミナル）はモクレレ航空1社のみが利用中。

ターミナル２（緑の横長いターミナル）は、ハワイアンとモクレレ以外全部！です！

JAL、ANA、デルタ、ユナイテッドなど全部ターミナル２です。

またターミナル2の右端にある黄色いエリアが、入国審査のエリアで、国際便での到着客はここから外に出てくることになります。個人出口と、団体出口に分かれています。

※ターミナルの利用状況は常に変更可能性があります。

ホノルル空港のオンラインマップはこちら
ホノルル空港内の飲食店やショップはこちらの一覧から

ターミナルごとに分かれているので参考にしてください。

続いては、搭乗ゲートのナンバー一覧です。
上の図とターミナルの色が違いますが、位置関係は同じです。

ターミナル１（ハワイアン航空）はAとBから始まるゲート。

ターミナル２（JAL、ANA、その他の航空会社）はC・D・E・F・Gから始まる搭乗ゲートです。
CやGのゲートの場合、チェックインしてから歩く距離が長くなります。後ほど空港内シャトルバスについてもご案内します。 
ターミナル３(モクレレ航空）にはH１のゲート一つのみです。

空港内で「いったい今自分は空港内のどこにいるんだろう？？」って、よくある状態ですよね。

ホノルル空港の場合には、このゲートのアルファベットがガイドラインになりますね。　”ターミナル１がAからスタート”で”ターミナル２の真ん中がE”と覚えておけば、あとは最寄りの搭乗ゲートナンバーを見れば、大体どの辺にいるかがわかります。

2020年情報の前に、2019年にもホノルル空港には様々なニュースがありましたので、その中からいくつかご紹介します。

ANAの超大型機、A380”フライングホヌ”の就航
ハワイの人が大好きな海亀をモチーフにした2階建てのA380機の就航は、地元の人にも大歓迎されました。2020年には、3機目が就航予定ですよ！

ちなみに、このフライングホヌが利用するゲートはC4とC9のどちらかだそうです。大型機の就航に合わせ、路面のコンクリートを強化するなど、受け入れ態勢のための工事が行われました。

ホノルル空港最大となるANAラウンジがオープン　
このフライングホヌの就航に合わせ、ANAからホノルル空港最大となるラウンジをオープン。また2階建のフライングホヌに搭乗できる2階式の搭乗ゲートも初めて設置されました。

サウスウェスト航空の参入
アメリカのLCCであるサウスウェスト航空が、ハワイ路線に参入。アメリカ本土から、ホノルルやマウイなどに飛ぶ路線や、ホノルルから隣島への路線を就航させ、キャンペーン価格が片道20ドル台と、ローカルも大興奮！

新しく追加されただけあって、待合スペースには充電ケーブルがあり、同社オペレーションに合わせた設備が作られるなど、出来立てほやほやの施設。
 

ホノルル空港内Wi-Fiが全米空港内の通信速度の速さ1位を獲得
以前は空港内のWi-Fiの遅さでクレームが多かったそうですが、マーケティング会社の調査にてわれらがホノルル空港が堂々の一位を獲得！

ネットワーク名は「HNL Free WiFi」。空港内では無制限で利用可能です。ただし、入国審査の列など、一部電話の利用が制限されている区域があるのでご注意を。

空港内レストラン「MAKAI　PLANTATION」が全米空港内レストランでトップ5に選ばれる
このマカイプランテーションは、ターミナル２のC3やC4搭乗ゲートのそばにあります。ハワイ産食材を使ったフレッシュなお料理で、お寿司などもあり、大人気！Cのゲートから出発する方におすすめです。

さて冒頭でお伝えしたように、ホノルル空港は240億円を投じる3カ年の大リノベーションの最終年度に当たります。空港内あちこちで、工事が急ピッチで進んでいます。

2020年、ホノルル空港はこんな風に変わります！

以前、ターミナル１の後ろのほうに「旧ネイバーアイランド専用」の平屋の小さいターミナルがあったのを覚えている方、いらっしゃいますか？

あのターミナルは、現在ターミナル３に移動し、モクレレ航空が専用で利用しています。その跡地を利用して、行われているのが赤枠で囲んだターミナル１の大拡張工事です。

点線で追加されている、A1－A11からの搭乗ゲートが2020年中に増設工事を完了し、稼働を始める予定です。11ゲートの中型機、また6機の大型機に対応可能となるそうです。

こちらがターミナル拡大の工事現場です。ちょうどL字型に延びるウィングが確認できますね。
こちらはチェックインカウンタ―も含めて増設予定で、ハワイアンエアラインの混雑状況の緩和につながる予定です。

ホノルル空港は、デビッド・イゲハワイ州知事の打ち出した、「2045年までにハワイ州全体を再生エネルギーでまかなえるようにする」という方針にのっとり、できるだけエネルギー効率のよい空港デザインへとシフト中。

写真内の屋根にもソーラーパネルが見えますが、空港全体では17000枚ものソーラーパネルを設置。240億円を投入する大改修工事ですが、20年スパンで見れば640億円以上の光熱費などを削減できる計算だということ。

環境先進州を目指すハワイらしい空港へと、ホノルル空港も進化を遂げようとしています！

そしてホノルル空港内最大であるターミナル２。

すでに完了してお披露目済みなのが、前述のサウスウェスト航空にあてがわれた、搭乗ゲートG7-10の拡張工事。

他にもターミナル２の改修アップグレード工事もあちこちで進捗中です。

昔ながらの吹き抜け、オープンエリアの多かったホノルル空港。
それがハワイらしくていい、という声もある一方で、「暑い、休憩場所が少ない」といった声もありました。

ターミナル２では、オープンだったコンコースの幅を拡張し、壁を設置。エアコンが効いているエリアを広げて、ゆったりとした作りに改装中です。

また、古さが目立っていたインテリアも徐々にあたらしくなっています。　

ところでターミナル２の中に日本風庭園があるのをご存じですか？この庭園も、最近お色直しが行われたそうですよ。待ち時間が長い時は、のんびり庭園散策も癒されますね。

またターナル２全体で50以上あるトイレをキレイにするプロジェクトも進行中。すでに新しいトイレになっているところもあり、こんなハワイらしいレイとムームーを付けたカワイイサインにかわっています。

ハワイらしいサンゴのレリーフを入れた 内装や設備も一新。

全トイレにおむつ替えステーションも設置。男性用トイレ全部にも設置していますのでパパも安心です。　　

次は、2020年にハワイに来る方の中で、空港でレンタカーを借りようと考えている方には、ぜひご注意いただきたい情報。

2020年中に、レンタカー専用のビルが出来る予定です。

場所としてはこちらの図の中の左下、赤枠のエリアです。

2019年12月現在では、地上フロアに全レンタカー会社のオフィスが密集している状態ですが、2020年中には、全社新レンタカー専用ビルに移転します。

新レンタカー専用ビルは隣り合った区画に建設中。

そして、2020年の1月中ばごろに「レンタカーの返却場所のみ」新ビルの中にまず移動になるそうです。

その後、2020年中に、完全にレンタカーの借りだしや、各社オフィスなども順次移転とのこと。（細かいスケジュールは未定）
なので、2020年1月以降にホノルル空港でレンタカーを借りる方は、「借りだし場所と、返却場所が違う場所になる期間がある」ということにご注意ください。　
2021年を迎えるころには、すべてがスッキリと新ビル内に収まっていることでしょう！　

先ほど、空港内のコンコースを拡張しているという話をしましたが、増床した分、たくさんのレストランやリテールショップが増える予定です。

ハワイローカル食材を使った「LEAHI　MARKET」も新店ながら早くも人気。

またハワイ生まれのサーフブランド「リップカール」も登場。

空港内のリテールショップの店舗開発、実はDFSが一手に引き受けているそうで、ハイブランドも、エルメス・プラダ・ティファニー・フェラガモなど、以前よりも充実。これからも増える予定だそうです。帰国前の最後のショッピングを楽しみましょう！

全面的に、広く、過ごしやすくなり、リテールやレストランも充実するホノルル空港。出発前の数時間を、さらに充実したものにできそうですね。

最後に、ホノルル空港の広報、ティムさんに聞いた「早く知っておきたかった！」というホノルル空港の耳より情報をまとめてお伝えします。

ホノルル空港の混雑タイムは10-14時に集中しています。日本から、また日本へのほとんどの便の発着もここに集中しているせいもあり、日本人観光客の方が、ほとんどこの時間に空港を利用することでしょう。またサウスウェスト航空の参入などで空港利用者数も増加しています。
ティムさんからは「可能であれば、時間に余裕をもって3時間前のチェックインのつもりで来ていただくことをおすすめします！」とのこと。

ハワイアン航空専用のターミナル１から出発する方に、知っておいて損はない朗報です。
ターミナル１の2階にはセキュリティゲートが4つありますが、事情によって、どこかが閉じられられたりすると、上述の10-14時の間は特に列が長くなりがち。下手をすると、ターミナル１のビルから出て、ターミナルの端っこまで行列が続くこともあります。
そんな時、ターミナル１の1階（荷物受け取りのバゲッジクレームのあるフロア）の真ん中あたりに、臨時のセキュリティゲートが開くことがあります！！
上は大行列の時も、下はガラガラ・・・ということもあります！取材当日は、2階のセキュリティもそれほど混在してませんでしたが、1階のセキュリティはなんとゼロ人待ち！

穴場すぎます！

ターミナル１はハワイアン航空！とさっきから何度も書いているのですが、実は「ハワイアン航空の日本行きの便のチェックインだけは、ターミナル２のロビー４」で行われています。（2019年12月現在の情報です）

間違って、ターミナル１のチェックインに並んでしまうと、時間をロスする可能性もありますので、個人旅行の方などご注意ください。

ロビー4にある、ハワイアンの日本行きフライト専用のチェックイン場所はこのサインを目印に！

取材日、ハワイアン航空のチェックインカウンターには長ーい列が出来ていたのですが一方のセルフチェックイン機はガラ空きでした。待つのがいや！という方はぜひこちらもお試しになられては。

下記に主要航空会社のホノルル空港でのセルフチェックイン機の使い方を貼りますので、素早いチェックイン希望の方は、事前に読んでご用意ください。　
ANAのセルフチェックイン機の使い方
JALのセルフチェックイン機の使い方
ハワイアン航空のセルフチェックイン機の使い方
どの会社でも流れはほぼ同じで

⇒予約番号やマイレージ番号で自分のフライトを呼び出す
⇒パスポートを読み込む
⇒個人情報等確認
⇒荷物預け個数を登録
⇒チケットとラゲッジタグを印刷
⇒預け荷物をドロップオフの場所に持っていく
⇒重量確認・荷物預け
⇒完了！　　

ホノルル空港内には、ウィキウィキシャトルという無料のバスが走っています。出発する方、到着した方、どなたでも使えます。朝6時から夜10時まで、15分に一回のダイヤで運航中。

たとえばC8-9や、G5-6などのウィングの端っこにある搭乗ゲートになってしまった場合は、下手するとセキュリティのあと、延々15分以上歩くはめになることもあります。
小さいお子さんやシニアの方と一緒という場合なども、ウィキウィキシャトルを利用するのがオススメ。車いすにも対応しています。シャトルが来たら、満員・・・ということもありますので、時間に余裕のある時のチョイスです。
ターミナル１・２、ともに3階がウィキウィキシャトルの乗降フロアとなっているところありますので、下記マップをご参照に。

また地上フロアにも同じく巡回しています。

ホノルル空港には約5000台のパーキングがありますが、現在かなりひっ迫しています。
約5000台のうち750台をレンタカー会社が一時的に利用していることや、電動自動車は駐車料金がフリーなため、電動自動車通勤の空港職員が増えたことなどをうけて、かなり厳しい状況。
特に、アメリカの3連休の週末などは混雑して、完全にパーキングがなくなりかける事態も起きました。ローカルのお友達に空港まで送ってもらう、といった場合にも、基本はドロップオフしてもらうのがベスト。また、基本タクシーやシャトルサービスの利用を勧めています。

いかがでしたか？

新しいホノルル空港、楽しみですね。このプロジェクトで刷新される部分や、知らなかった便利な施設なども、ぜひこの記事を読んで、「ハワイ通」として使いこなしてみてくださいね！！

こちらもあわせてチェック！