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【8月22日】ハワイ州、ホノルル国際空港およびリフエ空港で無料ナビゲーションアプリを導入
【8月22日】ハワイ州、ホノルル国際空港およびリフエ空港で無料ナビゲーションアプリを導入
ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港(HNL)とカウアイ島のリフエ空港(LIH)で、空港内の移動がラクになる無料のナビゲーションアプリが登場しました!
ハワイ州運輸局(HDOT)が開発したこのアプリには、「ブルードット」と呼ばれる技術が使われており、スマホの地図上に自分の現在地が青い点で表示される仕組み。まるでGoogleマップのように、空港内をリアルタイムでナビしてくれるんです。
行きたい場所を検索すれば、チェックインカウンターや手荷物受取所、保安検査場、搭乗ゲートはもちろん、カフェやレストラン、ギフトショップ、トイレ、ラウンジ、交通機関の乗り場などにもスムーズにたどり着けます。
画像引用:https://hidot.hawaii.gov/airports/
ジョシュ・グリーン州知事とエド・スニッフェン運輸局長は、「旅行者の空港内での移動をより快適にするためのツールです」とコメントしています。
またこのアプリでは、現在進行中の工事情報(滑走路の補修など)や、駐車料金の変更、その他のお知らせもチェック可能。フライトトラッカー機能を使えば、家族や友人の到着便をリアルタイムで確認できるので、お迎えもバッチリです。
さらに、ホノルル空港の駐車場の空き状況もアプリから確認できるようになりました。3カ所ある駐車場の空き情報が10分ごとに更新されるので、出発前にチェックしておけば、スムーズに駐車できそうですね。
ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港のアプリは、App Store および Google Play ストアで、「HNL Airport」と検索すると見つけられます。
今後のアップデートでは、年内に開業予定のスカイライン「レレパウア駅」の位置情報も追加される予定とのこと。
ちなみに、マウイ島のカフルイ空港用のアプリも現在開発中だそうです。今後の展開にも期待ですね!
【8月21日】ユニクロ創業者、柳井正氏 マウイ島カパルア・ゴルフ場の水供給問題で訴訟
ユニクロの創業者であり、ファーストリテイリングの会長である柳井正氏が所有するマウイ島のカパルア・リゾートのゴルフコースが、水不足の問題で運営に危機が迫っています。マウイ島西部の水路を管理するマウイ・ランド・アンド・パイナップル社(MLP)が水路の維持管理を怠ったとして、柳井氏の資産管理会社TY Managementが8月19日、MLPを提訴しました。
TY Managementは、カパルアの「ザ・プランテーション・コース」と「ザ・ベイ・コース」の2つのゴルフ場を所有。水路からの水の供給が滞り、芝生が枯れるなど深刻な被害が出ており、改善がなければ2週間以内にゴルフ場を閉鎖せざるを得ない状況です。
golfatkapalua.com/plantation-course/
「ザ・プランテーション・コース」では、毎年1月に世界トップクラスの選手が集うPGAツアーの開幕戦「ザ・セントリー」が開催されています。今年も2026年1月8日からの開催が予定されていますが、コースの状態次第では大会開催に支障が出る可能性があるといいます。大会の経済効果は約4,800万ドル(約70億円)にのぼるため、影響は大きいとみられています。
カパルア・ゴルフのゼネラルマネージャー、アレックス・ナカジマさんは「ここ9年間で水の供給が完全に止まったのは初めてのことで、大変憂慮しています」と話しています。
一方、MLPは現在の干ばつ状況を踏まえ、地域の河川の流量維持や住民の生活用水を優先していると説明。TY Managementが求めた井戸水の供給についても、州の水資源管理委員会が却下していると明かしています。
TY Managementは水路の修理費用を負担する用意もあるとし、双方の協議が難航していることから訴訟に発展しました。
今後の裁判の行方と、カパルア・リゾートのゴルフ場が無事に運営を続けられるかどうか、地域や観光業界からも注目が集まっています。
【8月20日】アロハスタジアム、ついに解体へ 新スタジアム完成は2029年に延期
老朽化が進んでいたアロハスタジアムが、いよいよ解体されることになりました。ハワイ州のスタジアム管理機関「アロハスタジアム・オーソリティ」の理事会は、開発を担当する「アロハ・ハラヴァ・ディベロップメント・パートナーズ(AHDP)」との契約を承認し、8月末までに解体作業が始まる予定です。
ただし、少し残念なお知らせも。当初は2028年秋に完成予定だった新スタジアムですが、完成時期が2029年3月に延期されることになりました。プロジェクトの特別顧問であり、ハワイ大学マノア校の工学部学部長でもあるブレノン・モリオカ氏によると、「建設のスケジュール調整が主な理由」とのことです。
さらに、新スタジアムの観客席数も当初の25,000席から22,500席に縮小されることが決定しました。そのうち、10席分はラグジュアリーボックス(特別観覧席)となります。新スタジアムは、アメリカンフットボールをはじめ、サッカーやラグビーなど多目的に使えるスタジアムになる予定です。
8月末までにはスタジアム運営に関する契約も結ばれる見込みですが、一部の契約内容についてはまだ調整中とのこと。それでも、解体作業のスタートには問題ないとされています。
この日の理事会では非公開の協議を行った後、全会一致でスタジアム再開発に関する契約を承認。理事会のエリック・フジモト会長は、「ここまで来るのは長い道のりだったけど、ついにスタート地点に立った。今日はその第一歩だ」と語り、関係者からは安堵の声も聞かれました。
新しいスタジアムは、NASED(ニュー・アロハスタジアム・エンターテインメント・ディストリクト)という再開発プロジェクトの第一弾として建設されます。周辺地域では今後20年かけて商業施設や住宅などの開発も進められ、街全体が生まれ変わる予定です。開発には州からの資金3億5千万ドルが使われ、AHDPが建設から運営、維持管理までを担います。
気になっていたアロハスタジアムの今後、完成は2029年とまだまだ先ですが、どんな風に生まれ変わるのか楽しみですね!
【8月19日】ホノルル空港、顔認証を活用した新入国システム「EPP」を導入開始
ハワイ州運輸局(HDOT)は、2025年8月19日(火)からホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港(HNL)にて、新しい入国審査システム「EPP(エンハンスト・パッセンジャー・プロセッシング)」の運用を開始します。
このシステムは、アメリカに入国する米国市民を対象としたもので、空港での顔認証によって本人確認などを自動で行うしくみです。カメラによる自動撮影で情報をチェックし、入国審査官とのやり取りがスムーズになるよう設計されています。
ホノルル空港は、EPPを導入する15番目の空港で、すでにロサンゼルスやニューヨーク、シカゴ、シアトル、アトランタ、さらにカナダ・モントリオールやアイルランド・ダブリンの空港などでも使われています。
EPPの対象はアメリカ市民に限られますが、システム導入により空港全体の流れがスムーズになることで、他国の旅行者への利便性向上にもつながると期待されています。すでに導入している空港では、入国手続きの待ち時間が平均25%短縮され、全体の処理時間も最大74%短くなったというデータも出ているそうです。
グリーン州知事は「ハワイは、旅行者を心から歓迎する土地です。EPPにより、より快適な旅のはじまりを提供したい」と語っています。
また、在ホノルル日本国総領事の兒玉良則氏との間では、日本からの旅行者の皆さまに便利なシステムの導入も進められています。
・モバイル・パスポート・コントロール(MPC)アプリの日本語版を提供
スマートフォンから事前に入国情報を入力でき、審査がスピードアップ。モバイル・パスポート・コントロール(MPC)についての詳細はこの記事でご覧ください。
・グローバル・エントリー(米国の事前審査入国プログラム)に日本が正式参加
登録すれば、アメリカ到着時に専用の自動ゲートで素早く入国できます。ビジネス渡航やリピーターに人気。グローバルエントリーの詳細については、KAUKAUの姉妹メディア「ハワイに住む」の記事で紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
日本国籍の方もグローバルエントリーが取得可能に!申請方法やメリットを徹底解説>>
・日本の修学旅行生などを対象としたVIP入国プログラムも拡大
空港でのサポートや特別レーンの利用が可能になる予定です。
ホノルル空港を利用する際には、ぜひこの新しいシステムにも注目してみて下さいね。
【8月18日】ニミッツ・ハイウェイ 一部区間が2025年8月から2030年まで終日通行止めに
ホノルル市の鉄道建設を進めるHART(ホノルル高速輸送機構)は、2025年8月18日から、ニミッツ・ハイウェイとイヴィレイ・ロードの一部区間で、24時間体制の車線閉鎖を実施すると発表しました。なんと、この工事は2030年9月まで続く予定とのことです。
閉鎖されるのは、ニミッツ・ハイウェイのアワ・ストリートからビショップ・ストリートの間で、東行き・西行きそれぞれ1車線が常時使えなくなります。さらに、アワ・ストリートやヌウアヌ通り、スミス・ストリートなど、いくつかの交差点では左折レーンも閉鎖されます。
工事区間MAP:画像引用 HART
周辺では、イヴィレイ・ロードの一部区間(クウィリ・ストリートからノース・キング・ストリートまで)や、ニミッツ・ハイウェイ西行きからイヴィレイ・ロードに入るランプも、必要に応じて通行止めになる可能性があるそうです。
「通れなくなるなら心配…」という声も聞こえてきそうですが、住民やビジネスへのアクセスは維持されるとのこと。ただし、車や歩行者は迂回ルートを案内標識に従って通行する必要があります。
HARTは、混雑の緩和のために、キング・ストリートやベレタニア・ストリートなどの利用をおすすめしています。
また、工事は日中の午前7時〜午後5時に行われ、ショベルカーや杭打ち機などの大型機械が使われるため、騒音が発生する可能性も。場合によっては、夜間(午後8時〜翌朝4時)にも作業が行われることがあるそうです。
ニミッツ・ハイウェイは通勤や買い物などで使う方も多い主要道路。長期間の工事となりますが、安全のため、そして将来の交通インフラのために、時間に余裕を持って行動することが大切ですね。
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