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【11月24日】年内最後の違法花火買い取り、大晦日へ向け警告強まる
【11月24日】年内最後の違法花火買い取り、大みそかへ向け警告強まる
大みそかを前に、ハワイ州法執行局(DLE)が11月23日にワイパフで、今年最後の「違法花火買い取りイベント」を行いました。昨年アリアマヌで起きた爆発事故では6人が亡くなっており、住民にとって花火の安全への意識が高まる中での開催となりました。当日は“質問なし”で花火を預けられる気軽なスタイルで、700ポンド(約317キロ)を超える花火が持ち込まれ、約2,300ドル分のギフトカードが配布されました。
ハワイでは日本とは違い、大みそかの夜になると、あちこちの家で花火が一斉に打ち上げられ、島中が煙に包まれるほど賑やかになります。見ている分には華やかですが、毎年けがや火災も起きるため、当局は規制を強化しています。
DLEのランバート氏は「商業用レベルの花火まで持ち込まれた」と驚き、「今回が“最後の優しいチャンス”。これからは本格的に取り締まります」と話しました。「十分に告知したので、まだ持っていたら“知らなかった”では済まされません」と厳しい姿勢を示しています。
住民の多くは、昨年のアリアマヌ爆発を思い出しながら花火を手渡していました。この事故は、大量の違法花火が一度に爆発し、家が炎上して6人が亡くなった、ハワイでも大きな衝撃を与えた出来事です。
買い取りにきた住民は、「何年も前に買った空中花火をしまい込んでいて…あの事故を思い出すと怖くなりました。これで安心して年越しできます」や「家に置いておくのがもう嫌で…またあんな事故が起きたらと思うと怖かった」と話していたそう。
州は大みそかに向け、ホノルル警察(HPD)と協力してドローンでの監視や港での検査、重点エリアでの取り締まりを強化する予定です。ランバート氏は「土地の所有者や保護者が責任を問われる場合もあります」と注意を呼びかけ、「軽い違反切符で済むこともあるが、悪質なら重罪になり得る」と警告しています。
違法花火を25ポンド(約11.3キロ)持っているだけで最長5年、50ポンド(約22.6キロ)なら最長10年の禁錮にもなりかねないという厳しい法律もあります。
それでもDLEは、「目的は逮捕ではなく、事故を減らすこと」と強調。「今年の年越しは、ぜひ安全な楽しみ方を選んでほしい」と住民に呼びかけています。
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